自由に作れるZINEですが自由すぎて逆に迷ってしまう事がありますよね。
例えば「紙」について、初めて作る時は特に「コート紙..とは?マット紙…とは?」という状態になる人は多いと思います。
- ZINEの紙選びで迷っている
- それぞれの紙の特徴が知りたい
- 紙の厚さで迷っている
- 用紙の選び方を知りたい
上記のような悩みを持つ人に向けに
ZINE制作における紙選びのポイントを4つの観点から解説します。
各ポイントを押さえて、あなたのZINEに最適な紙を見つける参考にしてください。
紙選びの楽しさも味わいながら、ZINE制作を楽しみましょう!
▼ZINEを作るときの印刷会社オススメ3選
>>ZINEやアートブックの印刷にオススメな印刷会社3選
目次
ZINEとは
ZINEは出版社では無く個人から販売される冊子作品のことです。
リトルプレスやアートブックとも呼ばれます。
▼もっと詳しく説明した記事はこちら
>>ZINEとは?ZINEの定義や魅力について解説
ZINE制作で用紙選びに迷ったらやるべき事
サンプルの用紙は必ず印刷会社からもらいましょう!
多くの印刷会社がサンプル用紙のセットを無料で配布しています。
実際に用紙に触れることで自分のイメージした作品に近づけることができます。
- 用紙の厚み
- 色の発色
- テカリ具合
- 触った感覚(ざらざら、ツルツル)
など作品の雰囲気に大きく関わる要素を知ることができるので用紙に実際に触ることはとても重要です。
ZINE制作における紙の選び方4選
ZINEを制作する際に、紙選びはとても重要な要素です。
その理由は、紙の質感や厚さ、色味などが、完成したZINEの雰囲気や読み心地に大きく影響するからです。
今回は以下の4つの選び方について解説します。
- ZINEのメインになるものに合わせて紙を選ぶ
- 作品のテーマに合わせた紙を選ぶ
- 紙の厚さ(質感)で選ぶ
- 用紙の値段で選ぶ
紙選びで失敗はありません、難しく考えず楽しんで紙選びを行ってください。
ZINEのメインになるものに合わせて紙を選ぶ
- カラー写真・・・コート紙、マット紙(光沢紙)、など
- カラーイラスト・・・マット紙、コート紙(光沢紙)など
- 白黒写真・白黒イラスト・マット紙、上質紙
- 文字・・・淡クリームキンマリ、上質紙など
※これが絶対ではありません。参考程度にお考えください。
▼用紙ごとの特徴はこちら
>>それぞれの用紙の特徴
作品のテーマに合わせた紙を選ぶ
ZINEのテーマによって紙質を選ぶこともできます。
例えば、自然や環境をテーマにしたZINEであれば、リサイクルペーパーやエコフレンドリーな紙を選ぶと良いでしょう。
一方、モダンなアートをテーマにしたZINEでは、光沢のあるコート紙が適しています。
小説など文字がメインの読み物であれば「淡クリームキンマリ」という用紙が書籍の本文でよく使われています。
紙の厚さ(質感)で選ぶ
紙の厚さや質感は読みやすさに直結します。触り心地の良い紙は、読者にとって手に取りやすく、ページをめくる楽しさも増します。紙は薄い方がページをめくりやすくなるため、全体の読みやすさも向上します。
個人的に紙の厚さ90kg前後がページをめくりやすいと思っています。
ただし90kgは薄くペラペラしています。手軽に見やすいというメリットはありますが安っぽい印象を与える場合もあります。
文字メインの作品であれば90kgかそれ以下、写真やイラストメインで安っぽくみられたくない人は90kg以上の用紙がオススメです。
1,500円を超える販売価格にする場合は、100kg以上の厚さがオススメです。絶対ではありませんが買った人、もしくは手に取ってくれた人に「割高だな」と思われるのは、購入意欲を下げてしまうことにつながるのでそれなりの値段で売るなら、用紙はしっかりした印象を与えられる厚さを選ぶべきです。
用紙の価格で選ぶ
用紙で値段が変わります。マット紙とコート紙、上質紙では大した値段の差はありません。しかしそれ以外の用紙は大きく価格の差がある場合もああります。
<価格の例>
上質紙とコート紙(光沢紙)では光沢紙の方が高いですが50部作って約700円程度の差です。
上質紙とヴァンヌーボVホワイトはヴァンヌーボVホワイトの方が高いです。
50部の注文で1万1千円ほど値段が変わってきます。
冊子制作に使う紙の特徴
ZINE制作において、紙の選び方は作品の仕上がりに大きな影響を与えます。
ここでは、おすすめの紙とその特徴について詳しく解説します。
あなたのZINEに最適な紙を見つける参考にしてください。
▼参考ページ
>>ペンタロー取り扱い用紙について
上質紙|最も一般的な用紙
表面に塗工されていないコピー用紙のような紙です。
紙質は光沢、艶、色の再現性はありません。
オフセット印刷の場合は色が沈みます。
印刷後に記入する場合に最適です。
コート紙(光沢紙)|鮮やかな発色と滑らかな表面
コート紙は、表面が滑らかで、インクの発色が非常に良いのが特徴です。
写真やカラーのイラストをメインとしたZINEで綺麗な色を出したいならコート紙(光沢紙)がオススメです。
文字メインのZINEの場合は光沢紙よりマット紙がオススメ。
マット紙(マットコート紙)|落ち着いた印象と読みやすさ
マット紙は光沢が少なく、落ち着いた印象を与える紙です。
文字が読みやすく、シンプルで洗練されたデザインのZINEに最適です。
写真をメインにした作品を作る場合にももちろん使用できます。
発色が抑えられるため、カラーのイラストがメインの作品であればあまりおすすめできないです。
光沢紙に比べて発色が抑えられるのでそれぞれの写真に統一感が出ます。
アート紙|高級感と個性的な質感
アート紙は、特有の質感と高級感が特徴です。
手触りが良く、見る人に強い印象を与えることができます。
独自の風合いがあり、アート作品や特別なイベントのZINEに向いています。
さまざまな種類があり、質感や色味を活かしたデザインが可能です。
ヴァンヌーボ|イラストレーターやデザイナーに人気の紙
写真集や名刺などにもよく使われる紙です。
上質紙やコート紙マットコート紙に比べて値段が高くなります。
紙本来の豊かな風合いと手触りを保ちつつ、印刷された部分はグロス感のある鮮やかな色彩で表現できる用紙として、デザイナーやイラストレーターの間で人気です。
ただし、用紙同士が擦れて色落ちする場合があります。
再生紙|エコ意識の高い選択
リサイクルされた古紙を原料とする「再生パルプ」を使用した紙です。
通常のコート、マット、上質紙と比べ若干グレーがかった落ち着いた色味が特徴です。
コストが比較的低い場合が多く、予算を抑えつつ環境意識の高い読者に共感を呼ぶことができます。
ベストプリントさんでは再生紙を選ぶことができます。
再生紙を利用すると劇の文言を掲載できます。
「この印刷物の費用の1%は森林保全団体に寄付されます。」
ベストプリントは、再生紙(再生コート・再生マット・再生上質)および間伐材紙(フォレスタCoC)の売上の1%を森林保全団体more treesへ寄付いたします。
ベストプリントで再生紙(再生コート・再生マット・再生上質)および間伐材紙(フォレスタCoC)をご注文いただくと印刷物に下記の文言をご掲載いただく事ができます。
「この印刷物の費用の1%は森林保全団体に寄付されます。」
※ベストプリントでは、再生紙(再生コート・再生マット・再生上質)および間伐材紙(フォレスタCoC)以外の用紙や用紙以外の商品をご注文いただく際にも森林保全活動にご寄付いただくことができる「森募金」の寄付オプションをご用意しています。(詳しくはこちら)
ベストプリント
森募金をご利用いただくと、1部につき1円から森林保全活動にご寄付いただけます。
淡クリームキンマリ|書籍本文に使われる用紙
書籍本文に使われることの多い上質紙。
目に優しい色合いなので長時間見つめる小説など文字メインの作品にオススメの用紙です。
表紙だけ用紙を変更する
表紙を少し厚めの紙にして本文を薄めの紙を使いたいという方もいると思います。
基本的には多くの印刷会社で表紙の変更が可能です。
表紙の用紙の変更例
表紙:コート紙110kg
本文:コート紙90kg
同じ用紙で表紙を1段階厚くするだけで十分しっかりした印象になります。
ZINEを作るときの用紙のサイズの決め方
サイズについては別記事で解説しています。
大きく作りたいなどのこだわりがあに場合はA5サイズがオススメです。
▼ZINEのサイズ選びに迷っている人に向けた記事
>>ZINEのオススメサイズとサイズの決め方紹介
まとめ
ZINE制作において紙選びは作品の雰囲気や読み心地に大きく影響します。以下のポイントを参考にしてください。
- コンテンツに合わせた紙:カラー写真にはコート紙、文字には淡クリームキンマリなど。
- テーマに合わせた紙:自然テーマにはリサイクルペーパー、モダンアートには光沢紙が適しています。
- 紙の厚さと質感:90kgは軽くめくりやすい、100kg以上は高級感を演出。
- 予算に応じた選択:価格差を考慮しつつ、最適な紙を選びましょう。
紙選びを楽しみながら、あなたのZINEに最適な紙を見つけてください
ZINEの印刷会社を探している方は以下の記事も参考にしてください。
▼ZINE印刷会社おすすめ3選
>>ZINEの制作にオススメのネット印刷