綴じ方によって、仕上がりの印象や使い勝手が変わります。
目的や好みに応じて最適な方法を選びましょう。
ここでは、ZINEの綴じ方について紹介します。
ページ数が20ページ 程度で綴じ方について特にこだわりがなければ、中綴じ製本がオススメです。
中綴じ製本がオススメな理由は費用も安くデータの作り方も気を使う点が少ないからです。
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目次
ZINEの綴じ方の種類
- 中綴じ
- 無線綴じ
- 糸とじ
- ホチキス止め
中綴じ製本と無線綴じ製本はどこの印刷会社でも対応しています。
糸綴じ製本は対応していない印刷会社も多いので注意しましょう。
ホチキス止めは自宅でもできる簡単な製本方法です。
それぞれの綴じ方について詳しく説明していきます。
中綴じ製本とは
中綴じ製本とは、ZINEの中央をホチキスで留める製本法方です。
ページ数が少ないZINEに向いています。
フラットに開くことができるため、ページ中央の読みやすさも向上させ、ページの端までデザインを見せることができます。
中綴じ製本はこんな人にオススメ
- 初心者
- 少ないページ数のZINEを作りたい方
- シンプルなデザインを好む方
- イラストや写真を多く使いたい方
- ページの淵までデザインを入れたい人
中綴じ製本は、ZINE制作の初心者や少ないページ数でシンプルなデザインの冊子を作りたい方に最適です。
ページがフラットに開くため、イラストや写真を多く使いたい場合や、ページの端まで写真を入れたい場合にも適しています。
ストリート系のフリーマガジンやアパレルのカタログなども中綴じ製本で作られることが多く馴染みのある製本方法です。
中綴じ製本のメリット
- 簡便さと経済性
- 特別な技術や道具が不要
- ページがフラットに開く
- 製本費用が安価
中綴じ製本の最大のメリットは、その簡便さと経済性です。
ページが少ない場合でもしっかりと綴じられ、開いた時にフラットになるため閲覧しやすいのが特徴です。
さらに、中綴じは製本費用が比較的安価で済むため、コストパフォーマンスに優れています。
中綴じ製本のデメリット
- ページ数が多いと機能しにくい
- 厚みが出ると製本が難しい
- 見た目がシンプル
中綴じ製本にはいくつかのデメリットも存在します。
まず、ページ数が多くなると中央のホチキス留めがしっかりと機能せず、ページが外れやすくなる可能性があります。
また、厚みが出ると製本が難しくなり、全体的な仕上がりが不安定になることもあります。
さらに、見た目がシンプルな分、豪華さや高級感を求める場合には不向きです。
無線綴じ製本とは
無線綴じ製本は、ページの背に糊(のり)を使って留める方法です。
馴染みのある書籍や雑誌などは基本的に無線綴じで作られています。
表紙と本文がしっかりと接着されるため、丈夫で長持ちしやすいのが特徴です。
見た目もきれいに仕上がるため、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
ただし、ページ数が多いZINEに向いており、少ないページ数では適していないことがあります。
無線綴じ製本はこんな人にオススメ
- 多くのページ数を持つZINEを作りたい方
- プロフェッショナルな印象を求める方
- 丈夫で長持ちする製本を希望する方
- 商業的な用途や販売を考えている方
無線綴じ製本は、多くのページ数を持つZINEを作りたい方や、プロフェッショナルな印象を求める方におすすめです。
具体的には30ページや40ページ以上の冊子は無線綴じがオススメです。ページ数だけでなく110lg以上の用紙を使用する場合は28ページ以上あると厚みが出るので無線綴じがオススメです。
この製本方法は、背に糊を使ってしっかりと綴じるため、丈夫で長持ちしやすく、商業的な用途や販売を考えている場合にも適しています。
無線綴じ製本のメリット
- 丈夫で長持ち
- プロフェッショナルな仕上がり
- 多くのページを綴じられる
- 美しい外観
無線綴じ製本のメリットは、背に糊を使用することでページがしっかりと固定されるため、丈夫で長持ちする点です。
素人感は無く、プロフェッショナルな仕上がりになります。さらに、多くのページを綴じることができ、美しい外観を持つことも魅力です。
無線綴じ製本のデメリット
- 少ないページ数には不向き
- 製本コストが高い
- フラットに開かない
- 製作に時間がかかる
- データ作成時に注意が必要
無線綴じ製本には、少ないページ数のZINEには不向きというデメリットがあります。
また、製本コストが高く、製作に時間がかかる点も注意が必要です。
無線綴じはフラットに開かないため、ページの中央が見えずらくなることがあります。なのでページレイアウトを作る際に注意が必要です。
開いた時の中央のデザインが見にくくなる場合があるのでページの真ん中にデザインや文字を入れるのは避けないといけません。
無線綴じ製本 ページレイアウトの注意点
文字や重要なイラストや写真は中央の綴じている部分(ノド)から離して配置します。
綴じている部分(ノド)から10mm以上余白を取るのがおすすめです。
糸綴じ製本とは
糸綴じ製本は、針と糸を使ってページを綴じる方法です。
伝統的な製本技術であり、強度が高く、ページが外れにくいのが特徴です。また、手作り感や温かみのある仕上がりになるため、クラフト感を大切にしたいZINEに向いています。
中綴じ製本と同様にページがフラットに開きます。
ただし、糸綴じ製本に対応している印刷会社は少ないです。
糸綴じ製本はこんな人にオススメ
- クラフト感や手作り感を大切にしたい方
- 高い耐久性を求める方
- 特別なZINEを作りたい方
- 少量生産や個人制作を考えている方
糸綴じ製本は、クラフト感や手作り感を大切にしたい方や、高い耐久性を求める方におすすめです。この製本方法は、針と糸を使って丁寧に綴じるため、特別なZINEを作りたい方や、少量生産や個人制作を考えている場合にも適しています。
糸綴じ製本のメリット
- 高い耐久性
- クラフト感のある仕上がり
- ページが外れにくい
- 温かみのあるデザイン
糸綴じ製本のメリットは、高い耐久性を持つため、ページが外れにくい点です。
また、クラフト感のある仕上がりになるため、手作り感や温かみのあるデザインが特徴です。
他のZINEと差別化を図りたい場合には、非常に魅力的な製本方法です。
糸綴じ製本のデメリット
- 製作に時間と手間がかかる
- 特別な技術が必要
- 大量生産には不向き
- コストが高い
一糸綴じ製本には製作に時間と手間がかかるというデメリットがあります。また、特別な技術が必要であり、大量生産には不向きです。さらに、製本コストが高くなるため、制作費を抑えたい人には向きません。
ホチキス止めとは
ホチキス止めは自分でもできる簡単な綴じ方です。
ページ数が少なく用紙も薄いものであればホチキス止めでも形になります。
ホチキス止めはこんな人にオススメ
- 初心者や簡単にZINEを作りたい方
- 少ないページ数のZINEを作る方
- 手軽に製本を試したい方
- サンプルを作りたい方
ホチキス止めは、ZINE制作の初心者や簡単にZINEを作りたい方におすすめです。
この製本方法は、特別な道具を必要とせず、手軽に製本を試すことができます。
少ないページ数のZINEやサンプルや試作品で使うZINEを作成する場合にも適しています。
ホチキス止めのメリット
- 手軽で簡単
- 一般的なホチキスでできる
- コストが安い
ホチキス止めの最大のメリットは、その手軽さと簡便さです。
ホチキスを使うだけで簡単に製本できます。コストが安く、短時間で製本が可能です。
ホチキス止めのデメリット
- ページ数が多い作品には不向き
- 耐久性が低い
- 見た目がシンプル
- 長期間の保存に不向き
ページ数が多い作品には不向きであり、耐久性が低いため、長期間の保存には適していません。
また、見た目がシンプルであるため、豪華さや高級感を求める場合には不向きです。
ホチキスとじは4つの綴じ方のうち一番簡易的な印象になります。
お洒落な冊子の綴じ方 和綴じ
和風なデザインで特別感、高級感を出すことができます。
他の人のZINEとの差別化は完璧です。
しかしとにかく手間でページ数が少ない場合も向いていないです。
プリントキングであれば和綴にも対応しています。
ZINEの綴じ方 右綴じor左綴じどちらを選ぶべきか
基本的に縦書きは左綴じ、横書きは右綴じです。
書籍や雑誌も縦書きは左綴じ、横書きは右綴じになっています。
写真だけのZINEの場合は左綴じが多い気もしますが、右綴じの作品もよく見かけます。
写真だけの作品ならどちらの綴じ方向でも大きな違和感はないです。
まとめ
全部で5つの綴じ方を解説しました。
特に強いこだわりがない場合は中綴じか無線綴じがオススメです。
理由はどこの印刷会社でも対応しておりZINEやリトルプレスの世界でも一般的な製本方法だからです。
端から端までデザインを入れたい場合は中綴じ。
中綴じ印刷はページ数が少なめ、なるべく低コストで作りたい方にオススメです。
しっかりした雰囲気の作品を作りたい場合は無線綴じ。
30〜40ページの作品でもきちんと作られた作品に見えます。
高い値段(2,000円以上)で売りたい場合も無線綴じをおすすめします。
ZINEやリトルプレスの印刷におすすめの印刷会社を3つに厳選して紹介した記事↓
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